2017年5月8日月曜日

ブレンデルのシューベルト:即興曲集&楽興の時(1962年録音)

チェコスロバキア共和国(現・チェコ共和国)
モラヴィア地方生まれのピアニスト、
アルフレード・ブレンデル(1931.1-)の演奏で、
シューベルト即興曲集《楽興の時》を聴きました。

ここしばらく1971-74年録音で、
ブレンデルのシューベルトの作品集を聴いていますが、

廉価盤なのに音がいい、
キープ株式会社さんの復刻シリーズに、

1962年録音で
ブレンデルのシューベルトが出ていることに気がつき、
聴いてみることにしました。

収録時間の都合で、再販の際に、
即興曲集のほうを2曲削ってあるのが残念ですが、
《楽興の時》は6曲すべて聴くことができます。


シューベルト:
 即興曲 変ホ長調 作品90-2 D.899
 即興曲 変ト長調 作品90-3 D.899
 即興曲 変イ長調 作品90-4 D.899
 即興曲  ヘ短調  作品142-1 D.935
 即興曲 変イ長調 作品142-2 D.935
 即興曲 変ロ長調 作品142-3 D.935

 楽興の時 第1番  ハ長調  作品94 D.780
 楽興の時 第2番 変イ長調 作品94 D.780
 楽興の時 第3番  ヘ短調  作品94 D.780
 楽興の時 第4番 嬰ハ短調 作品94 D.780
 楽興の時 第5番  ヘ短調  作品94 D.780
 楽興の時 第6番 変イ長調 作品94 D.780

アルフレート・ブレンデル(ピアノ)
録音:1962年〈ステレオ〉ウィーン
【PCD-441】2017年6月発売

ブレンデル31歳の時、
1962年に録音されたシューベルトは、
1970年にフィリップスと専属契約を結ぶ前の録音なので、
ほとんど再販されて来なかったようで、

調べてみると2008年に35枚組で発売された
「アルフレード・ブレンデル・エディション
 ヴォックス、ヴァンガード、ターナバウト・レコーディングス」
のなかに見えるくらいでした。

HMVの商品説明を参照すると、
シューベルトは以下の3枚分録音されていたようです。

CD24(1968年録音)
シューベルト:
・ピアノ・ソナタ第19番D.958
・ピアノ・ソナタ第15番D.840『レリーク』
・16のドイツ舞曲D.783

CD25 (1962年録音)
シューベルト:
・4つの即興曲D.899
・楽興の時D.780
・3つの小品D.946

CD26 (1959年、62年録音)
シューベルト:
・幻想曲『さすらい人』D.760
・4つの即興曲D.935
・リスト編:ピアノと管弦楽のための『さすらい人』幻想曲
 ウィーン・フォルクスオパー管弦楽団
 ミヒャエル・ギーレン(指揮)


  ***

実際聴いてみると、
変な自己主張のないオーソドックスな演奏ですが、

表現が上滑りすることなく、
十分に美しいシューベルトの音楽が流れていきました。

若々しい勢いのある演奏で、
ふつに魅力的なシューベルトとしてお勧めできるのですが、

1970年代の再録音と比べると、
ほんの少し構成面で弱さも感じられました。

ですから、
1970年代の録音を押しのける程の、
特別な魅力は感じなかったのですが、

若き日のブレンデルの、
シューベルトへの適性をうかがえる
貴重な1枚に出会うことができました。

0 件のコメント:

コメントを投稿