2012年2月13日月曜日

朝比奈隆&大阪フィルのブルックナー:交響曲第7番(1992&2001)

私にとって
ブルックナーといえば朝比奈さんでしたので、

朝比奈さんが亡くなってから、
ブルックナーをあまり聴かなくなっていました。

最晩年にエクストンに録音した選集は、
8番しか購入していなかったので、

正月に7番と9番を購入しました。
その報告です。



ブルックナー:交響曲第7番ホ長調(ハース版)

大阪フィルハーモニー交響楽団
朝比奈隆(指揮)

2001年5月10日
大阪フェスティバルホール
【OVCL-00315】


手もとにちょうど、
ポニーキャニオンから出た
大阪フィルとの2度目の全集からの1枚がありました。

これは9年前に、
同じ大阪フェスティバルホールで演奏されたCDなので、
あわせて聴いてみることにしました。


録音:1992年9月27-29日
大阪フェスティバルホール
【PCCL-00178】

どちらも朝比奈さんらしく、
ブルックナーのツボを押さえたわかりやすい演奏です。

ただし、音質には大きな違いがあります。

1992年の録音は、
演奏の加減か、録音の加減か、
オケの響きが荒々し過ぎ、粗雑に聴こえる所があって、
全体として今一つの仕上がりになっていると思います。

実演を聴いたのであれば、
おそらくふつうに感動できたと思いますが、
CDでは少し残念な仕上がりになっています。


2001年の録音は、
何よりオケの響きが素晴らしく、

全体として
オルガンを聴くように
ほどよくブレンドされていて、
ブルックナーの心地よい響きを、
十分に楽しむことが出来ました。

1992年のと同じオケとは思えないほど、
洗練された豊かな響きに聴こえました。


演奏は2001年の方が、
傷もなくほぼ完璧な仕上がりで、

美しい造形のもとに、
第7番の魅力を十分に伝える内容になっており、
すなおに感動することができました。

他にも良い演奏はあるかもしれませんが、
とりあえずこれだけのレベルで聴かせてもらえれば、
私には大満足です。


2001年の方が、
早めのテンポで飄々と進んで行くように感じたのですが、
比べてみると、

1992年[20:56/21:13/8:07/12:45]
2001年[21:26/20:44/8:39/13:07]

テンポに大きな違いはありませんでした。

ブルックナーの第7番の美しさに魅了されました。

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