2012年2月3日金曜日

ハイドシェックのヘンデル:クラヴィーア組曲集〈1〉



CD-1
1. 組曲 第5番 ホ長調 (第1集~第5番)HWV430
  「調子の良い鍛冶屋」
2. 組曲 第8番 ヘ短調 (第1集~第8番)HWV433
3. 組曲 第6番 嬰ヘ短調(第1集~第6番)HWV431
4. 組曲 第7番 ト短調 (第1集~第7番)HWV432

エリック・ハイドシェック(ピアノ)
録音:1974年頃
【CASSIOPEE 969 192】



ハイドシェックのヘンデル、
クラヴィーア組曲集〈1〉には HWV430~432 の
4曲が収録されています。

1曲目(HWV430)は、
親しみやすいメロディ
「調子の良い鍛冶屋」が使われていますが、
内容的にはほどほどの曲に聴こえます。

2~4曲目は短調で、
悲劇的な曲想ですが、
それほど深刻にはなり過ぎない、
肩で風切る格好よさ、独特の軽さ、明るさを感じさせます。

内容的に一番深いのは、
4曲目(HWV432)でしょう。
最初と最後に、長大な序曲とパッサカリアを置いてあり、
最後のパッサカリアは特に名曲だと感じました。


楽譜がとてもシンプルに書かれていますので、
そこからどれだけ、あふれ出るようなファンタジーを紡ぎ出せるかは、
奏者の音楽性にかかっているのでしょう。

ハイドシェックのひらめきが
次から次へとあふれ出して、稀に聴く、
手に汗にぎる名演が繰り広げられています。

在命中はバッハよりも
人気のある作曲家であったことは、
こうした演奏で聴くと、なるほどと思います。

ヘンデルの作品は、
まだまだ網羅的に聴いていないのですが、

今のところ、
クラヴィーア組曲集が一番好きです。

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