2012年2月2日木曜日

フルトヴェングラー&ウィーンpoの「田園」(1952)

ベートーヴェン
交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」
(録音:1952年11月24・25日)

スメタナ
交響詩「モルダウ」
(録音:1951年1月24日)

リスト
交響詩「前奏曲」
(録音:1954年3月3日)

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)

場所:ウィーン・ムジークフェラインザール
音源:ブライトクランク白レーベル非売品見本盤

【TKC-336】


フルトヴェングラーさんのCD、
最近あまり聴いていなかったのですが、

オタケンさんから復刻された
ブライトクランクのCDが気になったので、
年末に2枚、購入してみました。

擬似ステレオのCDは、
ずっと前にも購入したことがあったのですが、
そのときはかなり人工的な音質に感じられて、
そのままになっておりました。

今回、
特に驚いたのは「田園」です。
フルトヴェングラーさんの「田園」には、
これまで特に感動した記憶はなかったのですが、

このCDで、印象が全然変わってしまいました。

どちらかといえば、
ゆっくりめのテンポをほとんど揺らさず、
じっくり仕上げていく演奏ですが、

オケそのものが音楽的に、
魅力ある音色で鳴り響くので、
それだけでとても幸福な気持ちになって、
曲の魅力に感動することが出来ました。

テンポを特に揺らさなくても、
これだけ有機的に、
味わいのある音を引き出せるのは、
やはり指揮者の実力なのでしょう。

他の指揮者が解釈を真似しても、
全然つまらなく聴こえる可能性が高いでしょう。

オケの音色で勝負する演奏なだけに、
ブライトクランクの効果も大きいように思われました。

ごくふつうに、
ステレオ録音を聴く感じで楽しめました。

ワルターさんとは
まったく違うやり方ですが、
また一つ、好きな「田園」が増えました。


「モルダウ」は、
熱のこもった有機的な演奏ですが、
他にも色々すぐれた演奏はあるでしょう。


「前奏曲」は、
それほど聴く機会がないので、
何とも言えないのですが、
どんな曲かはわかりました。

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