2011年9月3日土曜日

ディアスのブラームス:ヴィオラ・ソナタ集

ブラームスには、
晩年の名作として2曲のヴィオラ・ソナタがあります。

最近何となく気になって、
まずスークさんのCDを聴いてみましたが、
サラサラ流れていくばかりで、今ひとつでした。

次に手にした一枚が、
よい雰囲気を醸し出していました。




ブラームス
ヴァイオリン・ソナタ 第1番 Op.78
(C.エルデーイによるヴィオラ編)
ヴィオラ・ソナタ 第1番 ヘ短調 Op.120-1
ヴィオラ・ソナタ 第2番 変ホ長調 Op.120-2


ロベルト・ディアス(ヴィオラ)
ジェレミー・デンク(ピアノ)
【NAXOS 8.570827】

ヴァイオリン・ソナタをいっそう渋くした感じなので、
ブラームスの独特の雰囲気をうまく引き出せる方でないと、
むつかしいところがあるのですが、

ブラームスのしっとりとした歌心が、
しみじみと伝わって来て、いい感じです。

ヘッツェルさんが手がけたヴァイオリン・ソナタほどの
奇跡的なレベルには達していませんが、
これくらい聴かせてくれたら、私には十分です。

どちらかと言えば、Op.120-2のほうが、
出だしの癒しのフレーズに惹き込まれて、わたしは好きですが、

Op.120-1も、中年男性への応援歌のようで、いいと思います。

1曲目のヴァイオリン・ソナタ「雨の歌」からの編曲は、
わたしはヴァイオリンで慣れ親しんでいるので、
少し違和感がありました。

ヴィオラ・ソナタは、そのまま
クラリネット・ソナタとしても演奏されるので、
そちらもただ今、いろいろ聴いているところです。

そのうち良いものに出会ったら、
また紹介します。

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