2011年9月17日土曜日

ピーター・ゼルキンのバッハ:インヴェンション&シンフォニア



ヨハン・セバスチャン・バッハ
2声のインヴェンション BWV772-786(全15曲)
3声のシンフォニア BWV787-801(全15曲)
4つのデュエット BWV802-805(クラーヴィア練習曲集第3部より)

ピーター・ゼルキン(ピアノ)
Peter Serkin, piano

録音:1995年6月3・5・6日(BWV772-801)、
   同年9月12・14日(BWV802-805)
Manhattan Center Studios, New York City
【BVCC749】


ピーター・ゼルキンさんは、
中高生のとき武満徹さんの音楽にはまっていた関係で、
注目していたピアニストです。

直接聴く機会がないまま今に至りますが、

時折聴くことができたCDは、
私にとって良いものと今ひとつなものが混在していました。

とくに良かった1枚、
今でも時折ひき出して、くり返し聴いているのが、
バッハのインヴェンション&シンフォニアです。

技術的には私でもぎりぎり弾けるくらいなので、
簡単な曲ですが、音楽的な内容は濃く、すぐれた作品なので、
録音もいろいろと出ています。

他にもいくつか良いCDはありますが、
ゼルキンさんの録音は、
ゆっくり目のテンポでとつとつと語りかけてくる、
孤独な寂しさを湛えた演奏です。

大人が聴いて、
しみじみと感動する仕上がりとなっています。

私がゼルキンさんに感動するのは、
この孤独な大人の寂しさ、といったものを表現しているからです。

もう一枚、
彼の弾くショパンもすばらしかった記憶があり、
手に入れる前に廃盤になっていたCDが再販されるようなので、
近々手に入れたいと思っております。

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