2011年9月26日月曜日

サヴァリッシュ&ドレスデン国立管のシューマン:交響曲全集

先日、ペーター・レーゼルさんと
ゲヴァントハウス弦楽四重奏団による
シューマンのピアノ五重奏曲&四重奏曲を紹介しましたが、
シューマンの交響曲も、好きでよく聴いています。





シューマン
交響曲第1番 変ロ長調 作品38「春」
交響曲第2番 ハ長調 作品61
【TOCE-91008】
交響曲第3番 変ホ長調 作品97「ライン」
交響曲第4番 ニ短調 作品120
劇音楽《マンフレッド》作品115序曲
【TOCE-91009】

ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)
シュターツカペレ・ドレスデン
録音:1972年9月1~12日、ルカ教会、東ドイツ



全集ではなかなか良いものに巡り合わなかったのですが、
サヴァリッシュさんのを聴いてからは、これが定番になっております。

他でも絶賛されている通りなのですが、

オケの響きが耳にとても心地よく、
サヴァリッシュさんの小気味よい溌剌とした指揮が、
目の覚めるような爽快な演奏をくり広げており、

これを聴くと、
シューマンのオーケストレーションって素敵だな、
と、通常とは逆の印象さえ抱きます。

私が大好きなのは第3番《ライン》です。
この曲は朝比奈隆さんと大阪フィルの演奏を聴いて好きになりましたが、
オケの響きで聴かせる当番も素敵です。
気分がふさぎがちなときに、がんばろう、がんばろう、
と背中を押してくれる、大切な曲です。

ついで好きなのは第2番。
バーンスタインさんが亡くなる少し前に、
札幌でパシフック・ミュージック・フェスティバル・オーケストラを振った演奏を
何度か聴いて、涙して、好きになりました。
ロマンティックな名曲だと思います。

第1番は少しまとまりが悪く思われますが、
第一楽章の跳びはねるような春のリズム感が楽しいです。

第4番は幻想的。
まだのめりこむような魅力は感じていませんが、
聴くとそれなりに感動的です。

サヴァリッシュさんは、
NHK交響楽団の指揮でよくお目にかかっていたからか、
かえって強い印象がなく、CDにもあまり注目して来なかったのですが、

他にも同じコンビで入れたシューベルトの交響曲全集や、
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団とのベートーヴェンの交響曲全集など、
気になるCDがあるので、今後機会があれば、聴いてみたいと思っています。

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