2011年11月12日土曜日

ベルグルンド&ヘルシンキ・フィルのシベリウス:交響曲第1・2番

朝比奈さんのシベリウスを聴いて、そういえば、
一番の本命というべきベルグルンドさんの録音を

聴いていなかったことに気がついて、
手に入れて、聴いてみることにしました。



シベリウス
交響曲第1番ホ短調 作品39
交響曲第2番ニ短調 作品43

パーヴォ・ベルグルンド 指揮
ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団

録音:1986年5月(1番)、1986年12月(2番)
   Culture Hall, Helsinki
【EMI 7243 4 76963 2 9】


2枚組のCDで、
2枚目に第3・4番が収録されております。
それはまた後日に取り上げます。


ベルグルンドさんのシベリウスは、
ヨーロッパ室内管弦楽団と3度目の全集に
取り組まれたときに1枚買ってみたのですが、
それほど大きな感銘は受けなかったので、
そのままになっておりました。

ヘルシンキ・フィルとの全集は、
ベルグルンドさん2度目の全集ですが、

シベリウスの交響曲を第1番から第6番まで
初演されていることも関係しているのでしょう、
オケの鳴り方が、これまで記憶していたのと全然違います。

よく知っているはずの曲ですが、

すべての場面場面が生き生きして、
初めて聴くような感動が随所に聴かれて、
新鮮な驚きの連続でした。

とくに第1番は圧倒的な感銘を受けました。

第1と第2は、誰がどのように演奏しても
それなりに楽しめるところがありますが、

ベルグルンドさんとヘルシンキ・フィルの演奏は、
私の中で、基準の演奏になりそうです。


ジャン・シベリウス(Jean Sibelius)は
1865年生まれで、1957年に没しております。

交響曲第1番は1899年、第2番は1902年の初演です。

どちらも30代半ばに作曲されているわけで、
そろそろ40に近づいて来た身としては、
すごいなあ、と感心します。

この2曲だけでも、
おそらくイギリスの作曲家エルガーのような、
十分な評価を得ていたと思われますが、

ここからさらに、
独特の個性が刻まれた交響曲を5曲発表されています。
一つずつ、じっくり楽しんでいこうと思います。

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