2011年11月26日土曜日

今井美樹 『One Night at the Chapel - Special Collection』

秋の夜長に、
今井美樹さんのライブCDを聴いていました。

もともと、すばらしい歌唱力をそなえた方ですが、
2000年をこえた辺りから、特に磨きがかかって来たように感じられます。

殊にライブの魅力は絶大で、
独特の透明な歌声はそのままに、
暖かな色調で、聴く者を大きく包みこむ、懐の深さを持つようになって来たように思います。

以前の歌声には、
もっと心の痛みをじかに訴えかける、
心の苦しみを感じさせるところがあって、
繰り返し聴くのは若干、敬遠したくなるところがあったのですが、

最近の歌声は、
よりのびやかな心地よさを身につけて来たようで、
彼女のライブCDのいくつかは、私の愛聴盤になっております。



今井美樹
 『One Night at the Chapel - Special Collection -』

  1) AQUA (作詞:今井美樹/作曲:布袋寅泰)
  2) Boogie-Woogie Lonesome High-Heel (作詞:戸沢暢美/作曲:上田知華)

  3) amour au chocolat (作詞:今井美樹/作曲:布袋寅泰)
  4) 泣きたかった (作詞:今井美樹/作曲:柿原朱美)
  5) PRIDE (作詞・作曲:布袋寅泰)
  6) 猫の唄 (作詞・作曲:布袋寅泰)
  7) 明るくなるまで (作詞:戸沢暢美/作曲:佐藤博)
  8) あこがれのままで (作詞:岩里祐穂/作曲:上田知華)
  9) 潮騒 (作詞・作曲:布袋寅泰)
 10) Goodbye Yesterday (作詞・作曲:布袋寅泰)
 11) 瞳がほほえむから (作詞:岩里祐穂/作曲:上田知華)
 12) 海辺にて (作詞:岩里祐穂/作曲:上田知華)
 13) 新しい街で (作詞:岩里祐穂/作曲:KAN)
 14) Pray (作詞:岩里祐穂/作曲:柿原朱美)


Recorded at Gloria Chapel, Tokyo
August, 2001
【TOCT-24890】


聴く人によってそれぞれ、
感動する楽曲は異なるでしょうが、
私には後半9曲目、「潮騒」からが絶品です。


  9) 潮騒 (作詞・作曲:布袋寅泰)
 10) Goodbye Yesterday (作詞・作曲:布袋寅泰)
 11) 瞳がほほえむから (作詞:岩里祐穂/作曲:上田知華)
 12) 海辺にて (作詞:岩里祐穂/作曲:上田知華)
 13) 新しい街で (作詞:岩里祐穂/作曲:KAN)
 14) Pray (作詞:岩里祐穂/作曲:柿原朱美)


布袋寅泰さんといえば
「PRIDE」なのかもしれませんが、
詩に共感できないので、
私には今ひとつです。

同じタイプなら「Goodbye Yesterday」の方が好きです。

文句なしに凄いのは「潮騒」で、
ピアノのみのシンプルな伴奏にのせて、
別世界にもっていかれます。

歌唱のテクニックも、
感情表現のバランスも、ピアノの伴奏も、
完璧この上ない「潮騒」はめったに聴けない、
奇跡的なレベルに達していると思います。


岩里祐穂さんと上田知華さんのコンビによる
「瞳がほほえむから」「海辺にて」の2曲も、
完成度の高い楽曲の名唱です。

最後の「Pray」は、
これもピアノ伴奏のみのスタイルで、
彼女の深く透き通った歌声をじか楽しむことができます。


若いころの録音と比べると、
わずかずつだけれども明らかな深化がみられ、
地道な努力の跡が聴かれて嬉しいです。

ピアノ伴奏だけで、
これだけの感銘を与えてくれる歌手が
現在どれくらいいるのか。

私はあまり知りません。

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